親のためにPCをセットアップした備忘録
はじめに
親から仕事の関係でPCが必要だから選んでほしいという相談を受けたのが事の発端。なんでもいいから安くて普通に使えるPCがいいと依頼されたのでPCを探すことになった。
PCの選定
PCを探し始めて、5万円程度のPCでそこそこの性能が出せるやつがないかを探し始めた。そうこうしているとHPから96時間限定セールで個人的にお得に感じる商品があったのでそれぞれ親に提案した。HPの「14s-fq」と「15s-eq」を提案すると、「画面が大きいほうがいい」とのことで老眼の圧力に屈して画面が大きい「15s-eq」を選択。これに買い切りのOfficeをつけて総額88,426円で親の代理で私のクレジットカードを使用して購入。
それぞれのスペックは下記。※セール期間中価格
名前 | HP 14s-fq | HP 15s-eq |
---|---|---|
CPU | Ryzen 3 5300U | Ryzen 5 5625U |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | 256GB PCIe SSD | 512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 14.0 inch | 15.6 inch |
液晶種類 | FHD IPS 光沢 | FHD IPS 非光沢 |
重量 | 約1.33kg | 約1.6kg |
バッテリー | 最大9時間30分 | 最大9時間30分 |
価格 | 56,100円 | 71,101円 |
PCのセットアップ
PC購入後、PCの初期設定をどうするか伺ったところ、「使える状態で持ってきてほしい」という難易度高めの依頼を受けた。使える状態とはどのレベルのことを言っているのか…。
とりあえず、私が親のPCを管理できる状態、親が使うときに最低限困らないであろう設定を想定してセットアップを始めた。
Windowsのセットアップ
最初の難関はこのWindowsのセットアップにあった。まず、親のPCということもあってマイクロソフトのアカウント作成は後回しにしようと思っていたのだが、新しいPCではローカルでのセットアップがしにくいようになっていた。いろいろ調べて一旦ローカルで設定ができた。詳細の方法は下のブログを参照。
nj-clucker.com
このブログではネットワークの接続をせずに設定を行っていたが、私が設定を進める中でWi-Fiの接続をしてしまっていたのでこれをコマンドプロンプトから切断する必要があった。コマンドラインでWi-Fiを切断する方法については下のブログを参照。
crieit.net
この後は普通にWindowsの指示に従いながらセットアップを進めてローカルアカウントでのセットアップが完了した。
ソフトウェアのセットアップ
まず、購入済みのOfficeの設定のセットアップを行おうとしたが、Officeのセットアップは結局マイクロソフトのアカウントが必要だったため後述する。次にウイルス対策ソフトのインストールを行った。私が自分のPCで使用しているウイルス対策ソフトのユーザー枠が余っていたので、それを親のPCに紐づけすることでウイルス対策ソフトの導入を行った。最後に一般にインストールしていると良いと思うソフトを考え、PDF閲覧ソフトと圧縮解凍ソフト、Google Chrome をインストールして、とりあえずのソフトウェアのインストールを完了。
マイクロソフトアカウントの作成
Office を使用するのにマイクロソフトのアカウント作成が必須のようで、どうするか迷った挙句マイクロソフトのアカウント作成を行うことにした。(ググったが回避方法は見つけられず…)とはいえ、親のメールアドレスで作成するといちいち親にメールの確認を取りながら設定を進める必要があり、非常に面倒なことになるのでPC用のメールアドレスとしてOutlookのメールアドレスを取得し、新規にアカウントを作成した。
マイクロソフトのアカウントについてはPCを引き渡すタイミングで親にしっかりと説明しようと思う。また、私のPCと情報のやり取りが簡単になるように、Teams の設定、OneDrive の共有設定を行った。これでファイルのやり取りはOneDriveで、PC使用中の簡単なやり取りは Teams で行うことが可能となった。
その他の設定
スタートのピン留めから不要なアプリを削除。新しいPCのスタートは不要なアプリがたくさんスタートにピン止めされていて気持ち悪いのでそれらを削除。
タスクバーによく使いそうなソフトをピン留めし、不要なソフトを削除。
タスクバーの位置を中央から左に設定。(従来のWindowsの位置関係から変わるのは気持ち悪いため)
画面の表示設定を推奨倍率:125% から 150% に変更して親が老眼で文字が見にくいというのを少しでも緩和。
さいごに
PCのセットアップはそう頻繁にやるものでもないが、毎度やるたびにやり方が若干でも変わっておりユーザーが設定しやすいようになっているのだろうなと思う。ただし、メーカーの意図に背く設定でセットアップしようとすると非常に面倒くさい手順を踏まなければならないのは自由度がかなり制限されつつあるなと感じた。
Windows PC のセットアップにマイクロソフトのアカウント登録がほぼ必須になっているのは個人的にやめてほしいが、顧客の囲い込みの手法として有効なんだろうなと感じた。実際、私はGoogleアカウントに依存しているところがあるので、もしGoogleアカウントを乗っ取られたり、Googleがサービス終了したりしたら私は大損失を被るだろう。そうならないように早めに対策と保険を打っておく必要があるが、いかんせん面倒くさい作業になるのでなかなか手を付けられていない。気が向いたときにでもやろうと思う(やらない)。