ものづくりエンジニアの徒然日記

のんびりゆるーく気になったことやメモ書き代わりに更新したい。

【DIY】車のスピーカーを付け替えた備忘録

スピーカーを付け替えるに至った要因

私が乗っている車は年式は覚えていないが10年くらい前のワゴンRである。最初からなのか、使っている間になのかは不明だが運転席側のスピーカーから音が出ていないことに数ヶ月前に気づいていた。一旦、放置していたが、片側からしか音が聞こえないのが気になり音が出ない原因を探った。結果的にスピーカーの故障であると断定され、スピーカーを交換するに至った。

音が出ない原因の探索

ドアの内張りを外した状態でスマホBluetooth接続された車両スピーカーから300Hzの正弦波を流し音が出ていないことを確認した。この時、考えられる要因としては、1. 音声信号がスピーカーに到達していない。2. スピーカーが故障している。のどちらかであるため、念の為どちらの要因も確認することにした。まず、1の音声信号がどこかの経路で遮断されていないかを確認するためにディジタルテスターを使用。交流電圧を測定するモードに入れて300Hz正弦波を流した時の電圧を計測し、「0.3V/300Hz」が測定されたことを確認し、配線に問題ないことが確認できた。次にスピーカー本体のプラスとマイナスの端子にテスターを接続し、抵抗値測定モードで抵抗を確認すると「>60MΩ」となっており、スピーカーが断線していることがわかった。スピーカーに問題がなければ4Ωや8Ωあたりの数値になるはずだ。

スピーカーの購入

ドアの内張りを外したそのままの状態で近くのカー用品店へ向かった。特に何も調べずにスピーカーを買いに行ったので店員さんにこの車に合うスピーカーを教えてくださいと言って選んでもらった。選んでもらったスピーカーはPioneerの「carrozzeria/TS-F1640II」というモデルである。その場の勢いでそれを購入することに決めると店員さんから取付工賃の話をされた。当然私は自分で取り付けるものだと思い込んでいたので一瞬何の話をされているかわからずに「工賃って何ですか?」と素で聞き返してしまった。店員さんはびっくりしていたが自分で取り付けると言う旨を伝え、そそくさと帰った。後から考えてみれば、何のスピーカーをつければ良いかわからなくて問合せに来てる客が取付作業はいらないって言ってるのもおかしな話である。

スピーカーの取付

故障したスピーカーは既に取り外しているので新しく購入したスピーカーをそのままつければいいやと思っていた。しかし、車の内張を外したのも今回が初めて、スピーカーを付け替えるのも今回が初めて、スピーカーを購入したのも今回が初めてであったためスピーカー単体のものを購入しても取り付けるブラケットがないとうまく取り付けられないと言うことを知らなかった。とりあえず純正の雌ネジソケットのようなものに無理矢理取り付けて一時的に凌ぐことにした。後からAmazonで調べてURLの取付用ブラケットを購入した。
Amazon | カロッツェリア(パイオニア) カースピーカー取付キット スズキ車用 UD-K115 | オーディオパーツ | 車&バイク

スピーカーの取付リベンジ(手順を残す)

取付用ブラケットが到着し、スピーカーの取付を再開した。やってる途中で記録に残そうと思って手順は助手席側で撮っている。助手席側のスピーカーは故障していないため空いているリアスピーカーに移動させた。
まず、内張固定用のネジを3本外す。

内張を引っ張って半ば強引に引き剥がす。左下のあたりに指をかけるところがあるのでやりやすい。
※雑に背景を消しています。
純正スピーカーはネジ3本で止まっているのでネジを外す。緑の樹脂が雌ネジソケットになっておりスピーカーのブラケットを取り付けるのに邪魔になるため、裏からペンチで爪をつまんで取り外す。
購入したスピーカーブラケットを取説通りに加工する。ワゴンRの場合は出っ張り部分を折るように記載されていた。
ブラケット固定用のネジソケットを取り付け、ブラケットも取り付ける。
スピーカーをハーネスと接続し、ブラケットに取り付ける。
内張をもとに戻す前の状態で音声出力の確認とパワーウィンドウの動作確認をする。問題がなければ内張をもとに戻す。

壊れたスピーカーを分解してみた

ここでは写真は撮ってなかったが壊れたスピーカーのどこが断線しているのかを確認した。コイルの巻線が焼けてたりするのかな?と思っていたが実際は違った。コイルの巻線部分を剥き出しにして取り外してみると多少擦り傷のようなものは見受けられたが断線はしていなかった。プラスとマイナス両端子からスピーカーのコーンに入るところまでの断線も無かった。となるとコーンからコイルまでの導線が金属疲労で折れているのが最も有力説だろうと思う。ドアの開閉によるストレスが最も大きい運転席側のスピーカーの宿命なのかもしれない。

スピーカーの交換をやってみた感想

車の見えないところを開けるのは手順を知っていれば意外とできる、そして当たり前だが何度かやれば慣れてくるなと思った。作業をやってみた後に車のスピーカーについて調べてみたり、音質が良くなるのでは?と思って調べたりしているうちに車のデッドニングという世界を知ってしまって少し興味が湧いている。実際にやるにはなかなかの労力が必要そうで、素人施工の意味の有無についても議論がなされているようだ。オーディオの沼にハマると抜け出すのが大変そうだから今まであまり見ないようにしていたのだが…。とりあえずスピーカーも付け替えたばかりなので一旦様子見にしようと思う。もし車のエンクロージャー作りにハマったらブログ書いてみよう。それでは。