壊れたノートPCを直そうとした備忘録(NEC LaVie L LL750/F26W)
半年前に直そうとして直せなかったノートPCの修理にリトライして今回もダメだったのでわかったところまでを書き留めておこう。
追記(20201/10/6):結局治せなかったが調査した結果は残しておくことにする。
前回分解した後、一旦完全に組み直していたため分解することから苦戦した。
が、分解はノリでできたので分解方法は割愛する。
(きっと次分解する時もノリでやるだろうし、本気でわからなくなったら他の人の記事を参照するだろう。)
今回一番書き留めていたいことは部品のデータシートのURLである。
半年前の記憶を思い返すと、、、
・リチウムイオン二次電池(以下、Li-ion電池)が電圧を出力しない。
(放電終始電圧に到達して再充電禁止状態か?)
・ACアダプタの電圧は基板に到達していたが、二次側電源が出力しない。
・ロードスイッチのようなFET D-S間がショートモードで破壊していた。
(部品を取り外し済み)
以上の状態になっていることを思い出して部品を調べながら基板を調査する。
★★さらっと前回の内容で確認したことを列挙★★
1.Li-ion電池のプラス極とマイナス極の電位差をディジタルマルチメータで確認
→ 電圧:0V
2.ACアダプタの1次電源回路が動作していない(DC-DCコンバータのスイッチング動作しない)
3.ロードスイッチのようなFETは取り外し済み
★★今回確認した内容★★
1.入力電源回路の部品(半導体)のデータシート調査
・RENESAS ISL6251
https://www.renesas.com/us/en/document/dst/isl6251-isl6251a-datasheet
・AO-sem AO4466 30V N-ch MOSFET
http://www.aosmd.com/pdfs/datasheet/AO4466.pdf
・AO-sem AO4409 30V P-ch MOSFET
http://aosmd.com/pdfs/datasheet/AO4409.pdf
ここまでの部品の実装写真を以下に掲載する。
・RICHTEK RT82xx series(?) DC-DC controller
正しい製品は判明していないが、以下の製品を参考とする。
A0=EA 22N というマーキングで検索しても見つからず探すのに苦労した…
RT8209L/M
https://www.richtek.com/assets/product_file/RT8209L=RT8209M/DS8209LM-07.pdf
RT8202/A/B
http://www.farnell.com/datasheets/1720524.pdf
※参考にした理由:リファレンス回路と実際の回路が同一構成
特にFETのゲート、VOUT、GNDが同一PINであったため
・AO-sem AON6788 30V N-ch MOSFET
http://www.szxinuo.com/uploadfile/201573017212381.pdf
上記2つの部品の実装写真を以下に掲載する。
2.2次側に電圧を印加したら動くのか?
上記で調査したCharger IC ( RENESAS ISL6251 ) の降圧DC-DCの出力側にLi-ion電池の出力電圧を印加して動作確認。
結果:動作しない。さらに下流にある2次側電源が動作していない。
ここで2次電源として確認したのが RT82xx と AON6788 によって構成される降圧DC-DC。
3.Li-ion電池に充電電圧を印加すると再充電されるのか? ※※※危険です!※※※
結果:再充電されず。おそらく再充電禁止制御がLi-ion電池の中に組み込まれている。
★★次やりたいこと★★
1.置き換え部品の購入。FETは最悪ピンコンパチが違っても無理矢理実装すれば良い。
Charger IC の単価がdegikey で $5.34 とかなりお高い様子。
Charger IC が壊れていたら諦める。
2.DC-DCのEN PIN に電圧を印加したら動き始めるのか?
これは今回試していないからとりあえず動作確認したい。
3.テスターで確認しつつ他に壊れている経路がないか確認する。
実際、今回書き留めたかったのは部品のデータシートのURLだけだから目的は十二分に達成。データシート管理するのめんどくさいし毎回調べるのも面倒くさい。次自分がやるときにこのブログが役立つといいな。
以上。
追記:さらに調査してわかったデータシート
・AO4407: http://aosmd.com/pdfs/datasheet/ao4407.pdf